「してくれないこと」より「してくれていること」に気づけるか

してくれないこと してくれること 気づけるか エッセイ

昨日、とーちゃんが突然、私の好きなブランドのTシャツを買ってきてくれました。

頼んでいたわけでもないし、特別な記念日でもありません。

「え、買ってきてくれたん?」

それだけでも嬉しかったのに、よく見ると、私の好きなワインまで一緒に買ってきてくれていました。

嬉しいというより、最初は少し不思議でした。

「なんでこんなにしてくれるん?」

そう聞いた私に、とーちゃんは特に照れる様子もなく、そっけなく一言。

「してあげたいけ」

その言葉に、久しぶりにキュンとしました。

長く一緒にいると、愛情は日常に溶けていく

付き合い始めた頃は、ちょっとしたことで嬉しくなったり、相手の言葉ひとつでドキドキしたりします。

でも、長く一緒にいると、それが少しずつ「日常」になっていきます。

一緒にご飯を食べること。

何気ない話をすること。

困ったときに助けてもらうこと。

いつの間にか、それが当たり前になってしまう。

私たちも、ずっと順風満帆だったわけではありません。

価値観が違ってぶつかったこともあるし、「なんで分かってくれないんだろう」と思ったこともあります。

それでも一緒に過ごしてきて、少しずつお互いのことを知ってきました。

だからこそ昨日の「してあげたいけ」という言葉が、妙に心に残ったのかもしれません。

愛情は「言葉」より「行動」に出る

とーちゃんは、ものすごくロマンチックな言葉を言ったわけではありません。

むしろ、かなりそっけなかったです。笑

でも考えてみれば、私が好きなブランドを覚えていて、私が喜びそうなTシャツを選んで。

さらに、私が好きなワインまで買ってきてくれた。

私がいないところで、少なくとも一度は私のことを考えてくれたということです。

そう考えると、

「好きだよ」

という言葉とはまた違う愛情を感じました。

愛情って、分かりやすい言葉だけじゃないんですよね。

好きなものを覚えてくれていること。

疲れているときに何も言わず手伝ってくれること。

出かけた先で「これ好きそうだな」と思い出してくれること。

そんな小さな行動の中にも、その人なりの「大切にしている」が隠れているのだと思います。

「足りないもの」ではなく「もうあるもの」を見る

長く一緒にいると、どうしても相手の「してくれないこと」に目が向く日があります。

もっとこうしてほしい。

なんで分かってくれないんだろう。

昔はもっと優しかったのに。

そんなふうに思うこともあります。

でも昨日、ふと思いました。

もしかすると私は、「してくれていること」を見落としていたのかもしれない。

派手なサプライズじゃなくてもいい。

特別な言葉じゃなくてもいい。

「これをしたら喜ぶかな」

そう思ってもらえること自体が、すごく幸せなことなのかもしれません。

一緒にいる時間が長くなっても、ちゃんとキュンとする瞬間は残っている。

ただ、それが付き合い始めた頃より少し小さく、日常の中に隠れるようになっただけなのかもしれません。

昨日は、その小さな愛情を久しぶりに見つけたような気がしました。

そして、そっけなく言われた

「してあげたいけ」

という一言を思い出して、今日もちょっとだけニヤニヤしています。笑

🌙 Lunaのことば

愛情は、「足りないもの」を数えるほど見えなくなっていきます。

でも、「もうすでにあるもの」に目を向けたとき、静かに姿を現します。

あなたの好きなものを覚えていること。

ふとした瞬間に、あなたを思い出していること。

言葉にしなくても、行動で伝えようとしてくれていること。

長く一緒にいるほど、それは当たり前に見えてしまうけれど、本当は当たり前じゃない。

だからこそ時々、「してくれないこと」ではなく「してくれていること」を数えてみる。

そこには、今もちゃんと続いている愛情が、静かに残っているのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました