自己内観で気づいた「他人軸」。人に合わせることだけが他人軸じゃなかった

自己内観 気づいた 他人軸 人に合わせる エッセイ

「他人軸」という言葉を聞くと、私はずっと、

人の顔色をうかがうこと。
嫌われないように合わせること。
自分の気持ちより、周りの意見を優先すること。

そんなイメージを持っていました。

だから、自分にも他人軸な部分があることは分かっていたつもりです。

でも今回、自己内観をしていて気づきました。

私の中には、もっと分かりにくい他人軸がありました。

それは、

「人と違う私でいたい」

という気持ちでした。

一見すると、自分軸にも見えるこの気持ち。

でも、その奥を辿ってみたら、

「私を見てほしい」
「私にはこんなことができるって認めてほしい」

そんな子どもの頃からの気持ちにつながっていました。

私は昔、派手な服が好きだった

若い頃の私は、今とは全然違う服装をしていました。

エスニックな服や柄物が好きで、髪色も派手にしたかった。

人と同じような格好をするより、ちょっと変わったものに惹かれるタイプでした。

今でもエスニックのお店を見つけると、

「わぁ〜!かわいい!」

ってテンションが上がります。

でも、大人になるにつれて着なくなりました。

「大人になったら、もっとシンプルな服を着るもの」

そんな感覚もあったし、

「男ウケが悪い」

「一緒に歩くのが恥ずかしい」

と言われたこともありました。

だから、だんだん着なくなった。

ここだけを見ると、とても分かりやすい他人軸です。

私は好きなのに、周りが嫌がるからやめた。

だから最初は、

「本当は今でもエスニックを着たいのに、周りに合わせて我慢しているんだ」

と思いました。

でも、自分に聞いてみたんです。

もし誰も私の服装について何も言わなかったら?

誰からも、

「個性的だね」

「おしゃれだね」

とも言われない。

反対に、

「そんな服恥ずかしい」

とも言われない。

誰にも見られないとしたら、私は今、本当にその服を買いたい?

すると、意外な答えが出ました。

「いや、今は別にいらないかも」

だったんです。

「かわいい」と「自分が着たい」は違った

今でもエスニックは好きです。

お店を見ればかわいいと思うし、テンションも上がる。

でも、今の私はおしゃれそのものに、そこまでお金を使いたいと思っていません。

今はシンプルな服をほとんど制服のように着ています。

正直、今の服に特別な興味はありません。

でも、

服を選ばなくていい。
お金もかからない。
楽。

これはこれで、結構気に入っています。

そこで、もう一つ気づきました。

昔の私は本当にエスニックが好きだった。

それは嘘じゃない。

でも同時に、

「個性的な人だと思われたい」

という気持ちもあったのかもしれません。

「おしゃれだね」

「人と違うね」

そう思われることに、どこか優越感もあった。

すると、少し不思議なことが見えてきました。

周りに嫌がられて好きな服を着なくなったことも他人軸。

でも、

「人とは違う私だと思われたい」と個性的な服を着ることも、私の場合は他人軸だったのかもしれない。

どちらにも、

「人からどう見えるか」

があったからです。

私は昔から「人と違う」と思われるのが好きだった

ここをもう少し自己内観してみました。

なぜ私は、そんなに「人と違う私」でいたかったんだろう。

すると、子どもの頃までつながりました。

私は、世間で「当たり前」と言われることが苦手な子どもでした。

宿題を忘れる。

提出物を忘れる。

何度注意されても、また同じことをしてしまう。

周りの子が普通にできていることが、なぜか私はできない。

そして私は、父からよく「何もできない人間」というような言葉を言われてきました。

子どもの私にとって、父の言葉はとても大きかった。

だからいつの間にか、

「私は何もできない人なんだ」

というのが、自分を見る基準になっていました。

でも、それは苦しい。

普通のことができない私はダメ。

みんなができることができない私はダメ。

そのままでは、自分に価値を感じられない。

だから私は、別のところに自分の価値を作ろうとしたのかもしれません。

普通になれないなら、特別になりたかった

みんなと同じことができない。

だったら、

みんなにできないことができる私になればいい。

人とは違うことをする。

目立つ。

個性的でいる。

人とは違う才能を持つ。

そうすれば、

「何もできない私」ではなくなる気がした。

「私は普通の人とは違う」

そう思われることで、自分の価値を感じようとしていたのかもしれません。

そして大人になってから、その気持ちはファッションだけではなく、働き方にも表れていました。

なぜ私は、在宅ワークにこんなにこだわっていたんだろう

私は昔から、在宅で自分の力で稼ぐことに強く惹かれてきました。

もちろん、在宅で仕事をすること自体が好きです。

文章を書いたり、自分で何かを作ったり、アイデアを形にしたり。

そういうことに没頭する時間は、今でも好きです。

でも今回、改めて自分に聞いてみました。

「どうして私は、“在宅で一人で稼ぐ”ことに、こんなにこだわっていたんだろう?」

すると、

「私は一人でもこんなにできるんだよ」

って、知ってもらいたかった自分がいました。

私は周りから「仕事が続かない人」と見られていた時期があります。

世間では、

会社に勤める。

毎日決まった時間に働く。

一つの仕事を長く続ける。

そういうことが「ちゃんとしている」と見られることも多い。

でも私は、そこにうまくハマれなかった。

だから、

「会社員として評価されなくてもいい。私は一人でこれだけ稼げるから」

って証明したかったのかもしれません。

「仕事が続かない人」だと思っていた人たちを見返したい。

「私は何もできない人間じゃない」

って証明したい。

子どもの頃からずっと欲しかった、

「人とは違う才能がある私」

を、在宅ワークでも作ろうとしていたんだと思います。

「普通」に従うのも、「普通」に反発するのも他人軸だった

ここまで自己内観して、私は少し驚きました。

私はずっと、

世間の「普通」に合わせることが他人軸で、

「私は私」と人と違う道を選ぶことが自分軸だと思っていました。

でも、そうとも限らなかった。

「会社員としてちゃんと働かなきゃ」

と世間に合わせるのも、

「会社員なんて嫌。私は在宅で一人で成功する」

と世間に反発するのも、

私の場合、どちらも基準にしていたのは「世間」だったんです。

向いている方向が違うだけ。

見ているものは同じだった。

人に合わせることだけが、他人軸じゃなかった。
人と違う自分になろうとすることも、「誰かに認めてもらうため」なら、私にとっては他人軸だった。

これが今回、自己内観をしていて一番大きかった気づきでした。

本当に欲しかったのは「特別」という評価じゃなかった

じゃあ、私はなぜそこまで認められたかったんだろう。

さらに辿ってみると、答えはとても単純でした。

私は子どもの頃、

父に見てもらいたかった。

受け入れてほしかった。

「何もできない」と言われるんじゃなくて、

できないことがあっても、

「お前にはお前の得意なことがあるよ」

って言ってほしかった。

特別な人になりたかったわけじゃない。

本当は、

そのままの自分を受け入れてほしかっただけだった。

もし、私が必要としていた子どもの頃にそれを十分にもらえていたら。

私は「普通」でも「特別」でも、どっちでもよかったんだと思います。

人と違うことをして目立たなくても、

自分の価値を疑わなくて済んだから。

今は、誰にも言えなくても嬉しい

今でも私は、自分の力で仕事を作ることが好きです。

KIZUKIを育てていきたい。

自分が作ったもので収入を得られたら、ものすごく嬉しいと思います。

じゃあもし、それを誰にも言えなかったら?

「すごいね」

「一人でそんなに稼げるなんて」

って誰にも言ってもらえなかったら?

それでも嬉しい?

今の私の答えは、

嬉しい。

もちろん、認めてもらえたら嬉しい。

その気持ちが完全になくなったわけではありません。

でも、誰にも知られなくてもいい。

だって今は、

自分で自分を評価してあげられるから。

ここが昔の私とは少し違います。

自分軸って、昔の自分に戻ることじゃない

だから私は、他人軸を手放したからといって、昔みたいなエスニックファッションに戻る必要もないと思っています。

今でもかわいい。

でも、今は買わなくていい。

今のシンプルな服は楽だし、お金もかからない。

それが今の私の答えなら、それでいい。

働き方だって同じです。

「在宅一本で成功できてこそ私らしい」

と証明する必要もない。

パートをしながら好きな仕事を育てる方が心地いい時期があるなら、それでもいい。

大事なのは、選択そのものじゃない。

「私は、どうしてこれを選んでいるんだろう?」

そこなんだと思います。

周りに認めてもらうためなのか。

誰かを見返すためなのか。

嫌われないためなのか。

それとも、

今の私が本当にそれを選びたいのか。

同じ選択でも、理由が変われば意味はまったく違います。

子どもの頃の私に、今ならこう言いたい

もし今、子どもの頃の自分に会えるなら。

宿題を忘れて。

提出物を忘れて。

何度言われても直せなくて。

「私は何もできないんだ」

って思っている私に、こう言いたいです。

お父さんの言ってることなんて、気にするな!

大人になったら分かるけど、

できること、結構あるよ。

今はお父さんの言っていることが自分を見る基準になっているから、分からないかもしれない。

でも、自分が得意なことは、これからもどんどん没頭してやってみ。

自分が「楽しい」って思いながらやっているものは、

結構、全部うまくいくようになるよ。

普通じゃなくてもいい。

特別じゃなくてもいい。

誰かに「すごい」と思わせなくてもいい。

自分が楽しいと思うものを、自分で選んでいい。

今の私が思う「自分軸」って、

案外そんなシンプルなものなのかもしれません。

04

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SELF WORK COLLECTION

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