不安は、目の前の出来事より「昔の傷」から大きくなる

不安は今の出来事より、昔の傷から大きくなる エッセイ

不安は、目の前の出来事より「昔の傷」から大きくなる

今朝、人の悩みを聞いていて、ふと思った。

人って、今起きたことだけで不安になっているわけじゃないんだなって。

たとえば、LINEの返信が来ない。

ただ仕事が忙しいだけかもしれない。
寝ているだけかもしれない。
スマホを見ていないだけかもしれない。

でも、過去に突然連絡が途絶えて、そのまま関係が終わった経験がある人なら、

「また連絡が来なくなるかも」
「このまま終わるのかな」

って、一気に怖くなる。

仕事でもそう。

上司から、

「ここ、もう少し気をつけてね」

と言われただけなのに、

「仕事できないって思われたかな」
「迷惑かけてる?」
「そのうち辞めろって言われるんかな」

って、どんどん不安になる。

よく考えれば、ただ一つ注意されただけ。

でも、過去に仕事で強く否定された経験があったり、
「お前は何をやっても続かない」と言われてきた人なら、

その一言が、ただの一言では終わらない。

子育てだってそうだと思う。

自分の子が試合に出してもらえなかった。

それだけなら、

「今日はそういう采配だったのかな」

で終わることもできる。

でも以前、

「あの子はあまり上手じゃない」

そんな言葉を誰かから聞いたことがあったら、

「やっぱり評価されてないのかな」
「周りもみんなそう思ってる?」
「うちの子ってダメなのかな」

って、今日の出来事と昔の言葉がつながってしまう。

友達から遊びに誘われなかったときもそう。

たまたまかもしれない。

でも昔、仲間外れにされた経験がある人なら、

「また私だけ外されてる?」

って思ってしまう。

パートナーがいつもより無口だっただけで、

「怒ってる?」
「私なんかした?」
「気持ち冷めた?」

って不安になることもある。

昔、相手の態度が変わったあとに別れを告げられた経験があれば、
なおさら小さな変化に敏感になる。

こうやって考えてみると、

私たちが不安になっているときって、
目の前で起きた出来事だけを見ているわけじゃない。

今起きたことに、
昔の記憶を重ねて見ていることがある。

今朝聞いていた話も、最初は一つの小さな心配だった。

でも話を聞いていくうちに、

「あのとき、こんなことを言われた」

という昔の出来事が出てきた。

そこで、なんとなく分かった。

今の出来事がものすごく怖いんじゃない。

昔感じた不安を、
もう一度感じるのが怖かったんだ。

これ、私にもある。

一つ嫌なことがあると、

「あのときもそうだった」

「そういえば前にも言われた」

「やっぱり私はこうなんだ」

って、昔の記憶まで引っ張り出してくる。

そして気づけば、

たった一つの出来事だったはずなのに、

「みんなそう思ってる」

「いつもこうなる」

「私はどうせダメ」

みたいに、話がどんどん大きくなっていく。

でも、そこで一回考えてみたい。

それ、本当に「今」の話なんかな。

LINEの返信が遅い。

それは事実。

「嫌われた」は想像。

今日は試合に出なかった。

それは事実。

「必要とされていない」は想像。

仕事で一つ注意された。

それは事実。

「仕事ができないと思われている」は想像。

友達から誘われなかった。

それは事実。

「みんなから嫌われている」は想像。

事実と不安って、
いつの間にかくっついてしまう。

だから不安が大きくなったとき、

「考えすぎないようにしよう」

って無理やり止めなくてもいいと思う。

それより、

「なんで私は、こんなに怖いんだろう?」

って、自分に聞いてみる。

もしかしたら、

目の前の出来事が怖いんじゃなくて、

また嫌われるのが怖い。

また否定されるのが怖い。

また置いていかれるのが怖い。

また自分には価値がないと思ってしまうのが怖い。

そんな昔の傷に、
今の出来事がたまたま触れただけなのかもしれない。

そう気づけたら、

「やっぱり私はダメなんだ」

じゃなくて、

「あぁ、私、あのときのことがまだ怖かったんだ」

って、自分の心を見ることができる。

今起きていることと、
昔起きたことは別のもの。

今日の誰かの一言と、
昔の誰かの一言も別のもの。

不安になったときほど、
すぐに未来の答えを出さなくていい。

まずは、

「これは今の出来事への不安?」

それとも、

「昔の傷が痛んでる?」

って考えてみる。

もしかしたら、
今の自分が安心させてあげるべきなのは、

目の前の出来事に怯えている自分じゃなくて、

ずっと昔から、

「また同じことが起きたらどうしよう」

って怖がっていた自分なのかもしれない。

不安の中で、答えが見えなくなったときに
不安が大きくなると、
どこまでが「今」で、
どこからが「過去」なのか
自分でも分からなくなることがあります。

ひとりで考え続けても
同じところをぐるぐるしてしまうなら、
誰かに話してみることで
心が整理されることもあります。

恋愛や人間関係のことで悩んでいるなら、
占い師に今の気持ちを話してみるのも、
ひとつの選択肢です。
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🌙 Lunaのことば

不安は、ときどき
「今」よりも「過去」からやってくる。

だから不安になった自分を責めなくていい。

「なんでこんなに気になるんだろう?」

そうやって心を辿ってみると、

今の出来事とは関係のないところで、
ずっと怖がっていた自分に気づくことがある。

過去と今を切り離せたとき、

目の前の出来事は、
思っていたよりずっと小さなものなのかもしれない。

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