「副業を探す」のを、もうやめてもいいのかもしれない

副業を探すのをもうやめてもいいのかもしれない エッセイ

少し前まで、「副業」という言葉をよく聞いた。

会社員も副業をしよう。

本業以外の収入源を持とう。

そんな流れの中で、未経験から始められる仕事もたくさん紹介されていた。

Webライター。

動画編集。

Webデザイン。

SNS運用。

「初心者でも始められる副業」と検索すれば、いくらでも候補が出てきた。

実際、私も未経験からWebライターを始めた一人だ。

最初から文章を書くプロだったわけじゃない。

仕事をもらって、書いて、修正されて。

分からない言葉があれば調べて。

そうやって、お金をもらいながら少しずつ仕事を覚えていった。

今考えると、私はいい時代に始められたのかもしれない。

AIが一気に進化する、その少し前だったから。

もし今、何の経験もない状態から、

「副業でWebライターを始めたい」

と思っていたら。

同じように仕事を始められていただろうか。

たぶん、昔よりずっと難しかったと思う。

初心者を「育てる仕事」が減っている気がする

AIが文章を書けるようになった。

画像も作れる。

動画も作れる。

デザインもできる。

もちろん、今でも人に頼む価値はある。

経験のあるライターも、動画編集者も、Webデザイナーも必要とされている。

でも、完全な初心者となると話は少し違う。

もし私が仕事を頼む側だったとして、

業界のことも分からない。

専門用語も分からない。

一から説明して、何度も修正してもらわなければならない。

そんな人に仕事を頼むだろうか。

正直、私は頼まないと思う。

それなら自分でAIを使って作ったほうが早い。

少し冷たい話かもしれない。

でも、これが今の現実の一つなんじゃないかと思っている。

AIによって、プロが明日から全員必要なくなるとは思わない。

ただ、

プロになる前の「初心者の入口」が、以前より狭くなっている。

私は、そっちのほうが大きな変化なんじゃないかと思う。

じゃあ、今から始める人はどうすればいいんだろう

もし今、

「未経験だけどWebライターになりたい」

と相談されたら、私はこう言うと思う。

まず、自分のブログを作ってみたら?

すぐにはお金にならない。

記事を書いたからといって、翌月に何万円も入ってくるわけでもない。

でも、書けば書くほど文章を書く経験は増えていく。

そして、そのブログ自体がポートフォリオになる。

仕事に応募するとき、

「未経験ですが頑張ります」

だけではなく、

「私はこんな記事を書いています」

と実物を見せられる。

誰かに初心者として育ててもらうのではなく、

自分で下積みを始めてしまう。

今は、そんな始め方が必要になってきているのかもしれない。

何を書けばいいか分からないなら、検索履歴を見てみる

でも、ここで多くの人が止まる。

「私には発信できることなんてない」

「人に教えられるほど詳しいことなんてない」

そんなとき、私はこう聞きたい。

あなたのGoogleの検索履歴、何が並んでる?

料理。

献立。

掃除。

ダイエット。

子育て。

恋愛。

美容。

節約。

ゲーム。

旅行。

気づけば何度も調べてしまうことって、誰にでも一つくらいあると思う。

それは、本人にとっては「普通のこと」かもしれない。

でも、同じことを今日検索している誰かがいる。

例えば、毎日晩ごはんを作っているなら、それを発信してみてもいい。

最初は記録でいい。

今日作った料理の写真と、大体のレシピ。

それだけでも一つの発信になる。

そこから人が集まるようになったら、

「このフライパンに変えてから料理が楽になった」

「忙しい日にこれがあると助かった」

そんなものを紹介して、アフィリエイトにつなげる方法だってある。

最初から「副業」を作ろうとしなくてもいい。

まず、自分がすでにやっていることを発信してみる。

そこから仕事になる可能性だってある。

ただの「親子丼」で終わらせない

もちろん、料理を発信している人なんて山ほどいる。

レシピなんて検索すればいくらでも出てくる。

AIに、

「簡単な親子丼のレシピを教えて」

と聞けば、数秒で答えてくれる。

だったら、自分が発信する意味なんてない。

そう思うかもしれない。

でも私は、そうは思わない。

例えば、今日の晩ごはんが親子丼だったとする。

レシピだけを書くのではなく、

「今日は予定がびっしりで、帰ったときにはもうクタクタだった。

だから晩ごはんは、フライパン一つで作れる親子丼。

ちゃんと作れない日があったっていい。

自分に無理をさせないことも、大事だと思う。」

そんな言葉が添えてあったらどうだろう。

同じように疲れている誰かが、

「そうだよね。今日くらい簡単なものでいいよね」

と思えるかもしれない。

その人が欲しかったのは、親子丼のレシピではなかったのかもしれない。

「今日は頑張らなくてもいい」という言葉だったのかもしれない。

情報だけなら、いくらでもある。

だからこそ、

何を感じたのか。

なぜそれを選んだのか。

自分はどう考えたのか。

そこに、その人にしか作れないものが生まれるんだと思う。

ただし、すぐにお金になるとは思わないほうがいい

ここは、きれいごとでは終わらせたくない。

SNSを始めたからといって、すぐにフォロワーが増えるとは限らない。

ブログを書いても、最初はほとんど読まれないかもしれない。

アフィリエイトリンクを貼ったって、一つも売れない日が続くこともある。

「何ヶ月続ければ稼げますか?」

と聞かれても、私には答えられない。

なぜなら、私自身もまだその途中にいるから。

このKIZUKIだって、今はまだ下積み期間だ。

だから、

「半年頑張れば月5万円稼げます」

なんて無責任なことは言えない。

ただ、一つだけ思う。

お金にならなかったら苦痛でしかないものは、今の副業には向いていないのかもしれない。

「稼げること」より、「続けたくなること」

私は今、このKIZUKIに自分の考えを書き続けている。

まだ大きなお金にはなっていない。

それでも、記事が一つ増えると嬉しい。

今日考えたこと。

モヤモヤしたこと。

そこから気づいたこと。

そのときの自分の考えが、少しずつここに残っていく。

私にとってKIZUKIは、

自分の思考を残していく、公開された日記みたいなもの

なのかもしれない。

数ヶ月後、数年後に読み返したとき、

「あの頃、こんなこと考えてたんだ」

と思える。

それだけでも、私は楽しい。

そして、その文章を誰かが読んでくれる。

「分かります」

「私も同じことを考えていました」

そんな反応が一つでも返ってくると、もっと嬉しい。

自分の頭の中にしかなかったものを、誰かが理解してくれた。

その瞬間は、お金とはまた違う種類の喜びがある。

だから私は、まだ収益になっていなくてもKIZUKIを触ってしまう。

そして、自分の考えが詰まった記事が増えるほど、この場所に愛着が湧いていく。

たぶん、それが私にとって「続けられること」なんだと思う。

副業を探す前に、自分の中を探してみる

昔の副業は、

「初心者でもできる仕事を探す」

ところから始められた。

仕事をもらって。

お金をもらいながら経験を積んで。

少しずつスキルを身につける。

でも今は、その入口が以前より狭くなっているように感じる。

だから、順番を変えてみてもいい。

まず、自分の好きなことを探す。

何度も検索してしまうことを探す。

自分が悩んできたことを思い出す。

そこで得た知識や、実際に試してどうだったのかを発信する。

誰にも頼まれていないところで、先に経験を積む。

そうして積み重なったものが、

いつかポートフォリオになるかもしれない。

誰かに見つけてもらえるかもしれない。

商品を紹介できるようになるかもしれない。

仕事につながるかもしれない。

もちろん、何にもならない可能性だってある。

だからこそ、

「稼げそうだから」だけではなく、「これなら続けたい」と思えるものを選ぶ。

今から副業を始めるなら、それが以前よりずっと大切なんじゃないかと思う。

🌙 Lunaのことば

「副業を始めたい」

そう思ったとき、私たちはつい検索する。

「初心者 副業 おすすめ」

「未経験 在宅ワーク」

「副業 月3万円」

でも今は、

検索窓に答えを求める前に、一度自分の検索履歴を見てみてもいいのかもしれない。

あなたが何度も調べてきたこと。

時間を忘れて見てしまうもの。

悩んで、調べて、実際にやってみたこと。

そこにはもう、あなただけの経験が溜まっている。

それを、誰かに向けて少しずつ残してみる。

最初は一円にもならなくてもいい。

誰にも見られなくてもいい。

それでも、なぜかまた明日もやりたくなる。

そんなものが見つかったら。

もしかするとそれが、

これからの時代の「副業の種」なのかもしれない。

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